愛車である外車を手放すとき、少しでも高い価格で買い取ってもらいたいと誰もが思うものです。その際、ボディについてしまった小さなキズや凹みを、査定に出す前に修理しておくべきかどうかで迷う方は非常に多くいらっしゃいます。綺麗な状態で出した方が評価が上がりそうに思えますが、実はそこには知っておきたい査定の裏側があります。今回は、外車の査定におけるキズの扱いについて分かりやすく解説します。
キズを直しても修理代のほうが損をする理由
ボディのキズを修理してから査定を受けると、確かに見た目の印象が良くなり、査定のマイナス評価を減らすことができるように思えます。しかし結論から申し上げますと、査定前に自費で修理に出すのはおすすめできません。なぜなら、修理にかかった費用よりも、査定でアップする金額のほうが少なくなってしまうケースがほとんどだからです。例えば、数万円をかけて綺麗にキズを直したとしても、査定時の金額アップが数千円程度に留まってしまうということは珍しくありません。買取業者は自前の提携工場を所有していることが多く、一般ユーザーが依頼するよりもはるかに安価なコストでキズを直すことができます。そのため、オーナーがわざわざ高い修理費を払って綺麗にする必要はなく、そのままの状態で査定に臨むほうが結果として損をせずに済むのです。
査定士が見ているポイントと自分でできる対策
それでは、査定士は車のどのような部分をチェックしているのでしょうか。査定の現場では、車の骨格に関わるような大きな事故歴があるかどうかが最も重視されます。日常の中でついてしまうような、爪が引っかからない程度の浅い生活キズや飛び石による小さな跡などは、大きな減額対象にはならないことが一般的です。どうしてもキズが気になって自分で直そうと考え、市販のタッチアップペンなどで塗装をしてしまう方もいますが、これはかえって逆効果になることがあります。素人が補修した跡は査定士の目で簡単に見破られてしまい、最悪の場合は塗装の塗り直しが必要と判断されて余計にマイナス評価を受けてしまう恐れがあります。自分でできる最善の対策は、キズを無理に隠そうとするのではなく、洗車をして車全体を綺麗にしておくことです。
納得のいく査定額を引き出すためのコツ
小さなキズはそのままで良いとしても、外車をより高く評価してもらうためにできる工夫は他にもあります。それは、車が持つ本来の価値をしっかりと証明できる書類や付属品を揃えておくことです。特に定期点検整備記録簿は、これまでどのようなメンテナンスをしっかりと受けてきたかを示す重要な証拠となります。外車の維持管理が適切に行われていたことが分かれば、査定士も安心して高い金額を提示しやすくなります。また、純正のスペアキーや取扱説明書、もし社外品のパーツを取り付けている場合は純正の部品も一緒に用意しておくと評価が高まります。キズの修理に費用や時間を費やすよりも、こうした付属品をきちんと整理し、愛車の状態を正しく伝える準備をするほうが、はるかに納得のいく査定額を引き出すことにつながります。

